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2026年8月

2026年8月29日 (土)

Thunderstorm|比叡山、夏の空が裂けた夜 2026

Thunderstorm|比叡山、夏の空が裂けた夜 2026

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今日が終わる前の、ほんの少しだけ特別な光。2026.08.22|18:10

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遠くまで見える日は、少し遠くへ行きたくなる。2026.08.22|18:11

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青い時間は、思っているよりずっと短い。2026.08.22|18:42

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街の灯りを眺めながら、もう少しここにいたくなった。2026.08.22|19:03

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きれいな夜ほど、空の向こうが少し気になる。そして変化が。2026.08.22|19:10

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その瞬間だけ、時間が止まったような気がした。2026.08.22|19:30

・・・

比叡山ドライブウェイから眺める、夏の夕暮れ。

雲の隙間からこぼれる光。
遠くに霞む街並み。
山の向こうには、静かな琵琶湖。

少しずつ色を変えていく空を眺めながら、
気になる景色にカメラを向けて過ごしました。

日が暮れるにつれ、街には小さな灯りがひとつ、またひとつ。

その一方で、空には大きな雲が広がっていきます。
遠くで、ときどき光る稲妻。

「もしかしたら、撮れるかも」

そんな気持ちで三脚を立て、4秒露光を繰り返していると——
突然、夜空いっぱいに一本の光が走りました。

ほんの一瞬。

でも写真の中には、枝分かれしながら空を駆ける光まで、
しっかり残っていました。

夕陽から青い時間へ。
そして、最後に出会ったサンダーストーム。

夏の終わりの比叡山で、
ちょっと特別な夜を見せてもらいました。

Essay & Photography
by Koto

📍比叡山ドライブウェイ 
📷 FUJIFILM X-E5 & iphone17pro
🐈2026/08/22

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2026年8月24日 (月)

神山湧水珈琲 水の音を歩く、夏の上賀茂神社

神山湧水珈琲 水の音を歩く、夏の上賀茂神社

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奉納された神馬の絵馬。静かな社殿に、長い時間の記憶が残る。

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青もみじの下、無数の風鈴が夏の光を受けて、涼やかに揺れる。

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水辺で羽を休めるハグロトンボ。流れる水だけが、夏を動かしていた。Dscf2269

木漏れ日の中に浮かぶ風鈴。風が通るたび、小さな音が重なっていく。

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真夏の上賀茂神社。白砂に強い光が落ち、社殿の影が涼をつくる。

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木漏れ日と水の揺らぎ。暑い京都にも、こんな涼しい場所がある。

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長谷川豪さんのベンチを見に来たけれど…

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神山湧水珈琲と、やきもち。暑さを忘れる、束の間の夏休み。

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境内でいただく神山湧水珈琲。参拝のあとに、もうひとつの楽しみを。

...

京都、38.3℃。

上賀茂神社の白砂には、真夏の光が容赦なく降り注いでいた。

けれど、ならの小川へ近づくと、空気が少しだけ変わる。
水の音、青もみじ、風に揺れる風鈴。そして水辺で羽を休めるハグロトンボ。

歩いたあとは、神山湧水珈琲とやきもちをひとつ。

長谷川豪さんのベンチでゆっくり――と思っていたけれど、
この日は残念ながら工事中。

それもまた、夏の日の記憶。

暑かったはずなのに、
写真に残っていたのは、不思議なくらい涼しい上賀茂神社だった。

Essay & Photography
by Koto

📍京都 上賀茂神社 
📷 FUJIFILM X-E5
🐈2026/08/23

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2026年8月23日 (日)

赤い灯りの向こう側 滋賀 萱野神社

赤い灯りの向こう側 滋賀 萱野神社

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境内へ続く道を埋め尽くす、無数の提灯。
昼とはまるで違う神社の表情に、足が自然と止まった。

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大きな御神燈の向こうに、幾重にも連なる赤い灯り。
ここから先だけ、別の時間が流れているようだった。

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近づけば、提灯の光は輪郭を失い、赤い霞へと変わる。
見慣れた境内が、少しずつ非日常へ沈んでいく。

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手前の赤を越え、そのさらに奥の灯りを覗いてみる。
提灯の隙間に、まだ知らない夜が続いていた。

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木々の枝と提灯が幾重にも重なり合う。
暗闇の中に浮かぶ文字までが、夜の景色の一部になる。

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赤い世界から少し離れると、静かに揺れる風鈴があった。
賑やかな灯りの途中で見つけた、小さな夏の涼。

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整然と並ぶ献燈。その一つひとつに名前があり、想いがある。
赤い光は、境内に集まった祈りまで照らしているようだった。

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左右から続く提灯に導かれるように、境内の奥へ。
振り返れば、歩いてきた赤い夜そのものが一枚の景色になった。

・・・

ESSAY|赤い灯りの向こうへ

夜の境内へ足を踏み入れると、
そこは赤い灯りに包まれていた。

幾重にも連なる提灯。
暗闇の中に浮かぶ文字。
奥へ進むほど赤は深くなり、
いつもの夜とは少し違う場所へ迷い込んだような気がする。

ふと頭に浮かんだのは、
『千と千尋の神隠し』の世界。

灯りの向こうに、もうひとつの世界があるような。
振り返ったら、さっきまで歩いていた場所がなくなっているような。

そんなことを想像しながら、赤い光の間を歩いた。

夏の夜は、ときどき不思議だ。

現実と物語の境目が、
ほんの少しだけ曖昧になる。

そんな夜の記憶を、写真に。

Essay & Photography
by Koto

📍滋賀 萱野神社
📷 FUJIFILM X-E5
🐈2026/08/22

 

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2026年8月15日 (土)

アートめぐり 模様の向こうにあるもの|マリメッコ展 京都文化博物館

アートめぐり 模様の向こうにあるもの|マリメッコ展 京都文化博物館

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赤煉瓦の京都文化博物館へ。今日はここから、模様をめぐる旅が始まる。

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色と形が軽やかに響き合う。扉の先には、自由な模様の世界が待っていた。

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花も色も形も自由。並べることで、ひとつの風景が生まれていく。

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植物を見つめ、描き、形を探す。模様になる前の静かな思考の時間。

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一本の線を重ね、植物が模様へ。デザインの始まりにある、手仕事の時間。

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一枚の資料から伝わる、ウニッコ。時を越えて愛される模様の原点。

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花と都市、色と線。ひとつの模様から、想像の世界が広がっていく。※会場内で上映されていたスライド映像を撮影したものです。

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描かれた模様が布へと移され、暮らしの中へ送り出されていく。※会場内で上映されていたスライド映像を撮影したものです。

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建築、風景、植物、花柄。分類すると、その発想の広さが見えてくる。

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布から服へ。大胆な色と模様が、人の動きとともに表情を変えていく。

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街を歩く人の手にもマリメッコ。模様はいつしか、日常の風景になっていく。※会場内で上映されていたスライド映像を撮影したものです。

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展覧会を離れれば、模様は街へ。デザインが暮らしの風景に変わる。※会場内で上映されていたスライド映像を撮影したものです。

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布が空間を舞い、模様が立体になる。見ることから、感じることへ。

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デザインを布へ、そして暮らしへ。映像からプリントの現場をたどる。

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・ ○ ・ ○ ・ ○ ・ ○ ・
模様の向こうにあるもの
・ ○ ・ ○ ・ ○ ・ ○ ・

京都文化博物館で開催されている「マリメッコ展」へ。

マリメッコは、1951年にフィンランドで誕生したデザインハウス。
大胆な色彩と、花や植物、自然、都市などから着想を得た個性的なプリントで知られています。
大きな花を描いた「ウニッコ」は、
ブランドを知らなくても一度は目にしたことがあるほど象徴的なデザインです。

今回の展覧会で印象に残ったのは、そうした華やかな模様そのものだけではなく、
ひとつのデザインが生まれ、製品となって私たちの暮らしへ届くまでの過程でした。

植物を観察し、スケッチを重ね、自由な発想から形や色を探していく。
そこから生まれた模様は、プリントという技術によって布へと移され、
さらに工業化されることで、服やバッグ、インテリアなど多くの人の日常へと広がっていきます。

装飾として表面を彩るだけではない。
自然や街、記憶や物語から生まれたイメージを、暮らしの中で使えるものへと変えていく。
その一連の流れに、マリメッコのデザインの強さを感じました。

会場では「建築」「風景」「植物」「花柄」「ストーリーテリング」「装飾」という
6つのカテゴリーからプリントを読み解く展示もあり、
普段何気なく見ていた模様の奥に、
それぞれ異なる発想や物語が存在していることにも気づかされます。

そして、会場のインタビュー映像の中で語られていた
「サステナブル」という言葉も印象に残りました。

新しいものを次々と生み出すだけではなく、ひとつのデザインが時代を越えて愛され、
長く使われていくこと。素材や生産のあり方を考えながら、
これからの暮らしへデザインをつないでいくこと。

1950年代に生まれた模様が、今も新鮮さを失わず私たちの日常に存在していること自体、
マリメッコが積み重ねてきた時間を物語っているようにも感じます。

さらに会場には、ミナ ペルホネンの皆川明さんによるインスタレーションも。
平面だった布が大きく曲がりながら空間へ飛び出し、
模様そのものがひとつの風景へと変わっていきます。

京都から巡回が始まった今回の展覧会。

自由な発想から模様が生まれ、プリントされ、工業製品となって暮らしへ届く。
そして、長く使い続けることのできるデザインへ。

「かわいい」「鮮やか」だけではないマリメッコのものづくりと、
その先にあるサステナブルな未来まで感じることのできた、充実した展覧会でした。

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KYOTO
京都文化博物館 2026年7月4日(土)~9月6日(日)

TOKYO
東京都庭園美術館2026年10月3日(土)~12月20日(日)

HIROSHIMA
ひろしま美術館2027年1月30日(土)~3月28日(日)

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ホームページ
https://marimekko-ex2026-2028.jp/
https://x.com/marimekko_2026
https://www.instagram.com/marimekko_ex2026_2028/

📍京都文化博物館
📷 FUJIFILM X-E5 & iphone17pro
🐈2026/08/15

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2026年8月12日 (水)

【お盆休み特別編】長浜の味と、新しいカメラと。

【お盆休み特別編】長浜の味と、新しいカメラと。

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黒壁の町並みに馴染む古い町家。暖簾の向こうに、長浜の味を訪ねて。

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長浜名物、焼鯖そうめん。手描きの献立を眺めながら、しばし迷う。

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焼鯖そうめんに焼鯖寿司。長浜らしい味が、一つの膳にずらりと並ぶ。

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甘辛い鯖は箸でほろり。旨みをまとった細いそうめんが、なんとも美味しい。

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香ばしい皮に脂ののった鯖。酢飯の酸味と山葵が、味をきりっと締める。

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目にも鮮やかな近江の赤こんにゃく。味噌の風味と素朴な食感を楽しむ。

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ふっくら炊かれた豆と小さな海老。やさしい甘みが、うれしい箸休め。

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澄んだ出汁をゆっくりひと口。鯖の濃厚な余韻を、やさしく整えてくれる。

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今日のもう一つの主役、X-E5。長浜の味と、新しい相棒を一枚の写真に。

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瓦屋根と年季を重ねた看板。美味しい余韻を残して、再び長浜の街へ。

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【お盆休み特別編】長浜の味と、新しいカメラと。

2026年8月9日、長浜・黒壁スクエアへ。

古い町家が並ぶ通りを歩いていて、この日の昼に選んだのは「翼果楼」。
重い暖簾をくぐると、外の暑さから少し離れたような、落ち着いた時間が流れていました。

手描きの献立を眺めて選んだのは、長浜名物の焼鯖そうめん。
せっかくなので焼鯖寿司もいただきます。

運ばれてきた膳は、なかなかの存在感。

まずは焼鯖そうめんから。

甘辛く炊かれた大きな鯖に箸を入れると、身がほろりとほどけます。
しっかりした味なのですが、決して鯖だけが主張するわけではありません。
その煮汁と旨みを細いそうめんが吸い込み、鯖と麺を一緒に口へ運ぶと、
ようやく一つの料理が完成するような感覚。

素朴なのに、妙にあとを引く美味しさでした。

焼鯖寿司は、また違った鯖の表情を楽しめます。
香ばしく焼かれた皮、脂ののった身、そしてほどよい酸味の酢飯。
そこへ山葵をほんの少し。
濃厚な鯖の脂がすっと軽くなり、もう一つ手が伸びます。

鮮やかな色に驚かされる近江名物の赤こんにゃく。
ふっくら炊かれた豆と小さな海老。
そして、最後に口にする澄んだお吸い物。

主役の焼鯖だけでなく、小さな一品まで順番に味わってみると、
その土地で受け継がれてきた食文化そのものを、
一つの膳でいただいているような気がしました。

そして、この日のもう一つの目的が、
新しく手にしたFUJIFILM X-E5の試し撮りです。

愛用のX-T5が故障中という予定外の出来事から、
思いがけず早く実戦デビューすることになりました。

この日は、X-E5のキットレンズ「XF23mmF2.8 R WR」を装着。
小さなボディに薄型の23mmを組み合わせると、とにかく軽快です。
料理を撮るにも、店を出てそのまま街を歩くにも、
レンズ交換を意識せず一本で楽しめました。

手にしてまず感じたのは、長く使ってきたX100Vに通じる気軽さ。

大きなカメラバッグを構えるのではなく、小さなボディをさっと持って街へ出る。
気になったものがあれば立ち止まり、すぐシャッターを切る。

私にとってX-E5は、そんなX100Vの軽快さを持ちながら、
レンズ交換という自由を加えた
「X100Vの交換レンズ版」のような存在に感じます。

一方で、撮れた写真をLightroomで開くと、
そこには普段使っているX-T5に通じる感覚がありました。
X-T5と同じ高解像センサーという安心感もあって、
色を整えていく作業にも大きな戸惑いがありません。

風景や建築とじっくり向き合いたい日はX-T5。
カメラを肩から下げ、街を歩きながら旅の断片を拾っていく日はX-E5。

そんな使い分けも面白そうです。

これまで旅先では、建築や風景に目を向けることが多かったけれど、
美味しかったものも、そこで過ごした時間も、
やはり大切な旅の風景。

一皿ずつ味わい、一枚ずつ写真に残す。

長浜の味と、新しいカメラ。

写真で残しておきたいものが、
また少し増えた一日でした。

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滋賀県長浜市

Camera:FUJIFILM X-E5
Lens:XF23mmF2.8 R WR

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2026年8月 3日 (月)

岐阜めぐり 水の気配、森の記憶|養老の滝

岐阜めぐり 水の気配、森の記憶|養老の滝

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滝音に包まれながら、深い森の静けさへと分け入っていく。

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流れ落ちる水の傍らで、幾重もの緑が静かに息づいていた。

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白く流れる水に重なるシダ。森の時間をそっと切り取る。

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水しぶきのそば、岩陰にひっそりと咲く小さなイワタバコ。

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水をまとった岩肌に光が宿り、黒の中に静かな表情が浮かぶ。

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岐阜を巡った一日の途中、久しぶりに養老の滝へ。

滝へ近づくにつれ、聞こえてくる水音。
木々に囲まれた渓谷へ入ると、夏の強い陽射しも少し遠のき、
ひんやりとした空気に包まれました。

目の前には勢いよく流れ落ちる養老の滝。
けれど、この日なぜかレンズを向けたくなったのは、
その姿だけではありませんでした。

水しぶきを受けるシダの緑。
岩陰にひっそりと咲いていたイワタバコ。
そして、絶えず流れる水に濡れ、鈍い光を返す黒い岩肌。

大きな景色のすぐそばにある、小さなものへ目を向けてみる。

滝の音が響いているはずなのに、
ファインダーを覗いている時間は不思議なくらい静かでした。

水、岩、緑、そして一輪の花。

名所としての養老の滝とは少し違う、
森の奥に流れていた静かな時間を、五枚の写真に残しました。

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岐阜県養老町

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2026年8月 2日 (日)

岐阜めぐり 株杉の森 熊鈴の音が響く、株杉の森へ

岐阜めぐり 株杉の森 熊鈴の音が響く、株杉の森へ

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8月の森に、まだ紫陽花。少し遅い季節の色に出会いました。

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大きな木の根元で静かに咲く、淡いブルーの紫陽花。

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紫陽花に見送られるように、少しずつ深い森の中へ。

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森の奥に現れた株杉。長い年月がつくった不思議な光景。

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古い株から、再び空へ伸びる杉。その生命力に圧倒されます。

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足元から見上げた杉の森。木々の隙間に夏の空がのぞきます。

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刻まれた年月を感じる木肌。近づくほど、その存在感は大きく。

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森を抜けて眺めた山の緑。あの深い森が静かに広がっていました。

・・・

名もなきモネの池をあとにして、向かったのは「21世紀の森」。

8月1日。真夏だというのに、森の入口ではまだ紫陽花が咲いていました。
標高が高いからでしょうか。
少しくすんだ青や白の花が深い緑によく似合い、
ここだけ季節がゆっくり進んでいるようでした。

その先に待っていたのが「株杉の森」。

長い年月を経た巨大な杉の株から、何本もの新しい杉が空へ向かって伸びています。
古い株と若い幹がひとつになった姿は不思議で、どこか神秘的。
十数メートルもの高さへ伸びていく杉を見上げていると、
自然が持つ生命力の強さに圧倒されます。

ただ、この日の撮影には少し緊張感もありました。

これまで風景を撮り歩く中で、イノシシや大蛇、
そして天然記念物のニホンカモシカと遭遇したことがあります。
思いがけない場所で野生動物と出会うことは、
決して想像の中だけの話ではありません。

そう考えると、
この深い森で熊に出会ったとしても不思議ではない。

周辺には沢もあり、人の気配も少ない。
熊鈴を鳴らしながら歩いていても、風で葉が揺れたり、
どこかで枝が折れる音がしたりするたびに、思わず周囲を見渡します。

それでも目の前に現れる株杉の姿には、
立ち止まってカメラを向けたくなる。

美しさと、少しの怖さ。

自然を撮るということは、
その両方に触れることなのかもしれません。

熊鈴の音を森に響かせながら歩いた、
8月の株杉の森。

圧倒的な生命力と静けさ、
そして撮影中に感じた緊張感まで、
この日の記憶として残しておきたいと思います。

2026.8.1
岐阜県関市 板取

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2026年8月 1日 (土)

岐阜めぐり 夏の朝、モネの池へ|岐阜・板取

岐阜めぐり 夏の朝、モネの池へ|岐阜・板取

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森の緑に包まれた、小さな池。静かな水の中を、一匹の鯉がゆっくりと。

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澄んだ水の中を泳ぐ錦鯉。まるで水の上に浮かんでいるようでした。

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古びた木橋と、深い森の緑。池の向こうまで、静かな時間が続いています。

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睡蓮の葉の間を、すっと横切る鯉たち。眺めているだけで、時間を忘れてしまいます。

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水底まで見えるほどの透明さ。光の加減で、水の色も少しずつ変わっていきます。

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深い青の水面に、ひとつだけ咲く睡蓮。賑やかな夏の中で見つけた、小さな静けさ。

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少し引いて眺めると、池そのものが一枚の絵のよう。自然がつくる色の重なりが印象的でした。

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池のすぐそばに佇む根道神社の鳥居。ここが「名もなき池」と呼ばれていた場所だと、ふと思い出します。

・・・

以前から一度訪れてみたかった、

岐阜の「モネの池」。

正式には、根道神社の境内にある「名もなき池」。

もともとは観光のためにつくられた池ではなく、
農業用のため池だったそうです。そこへ湧水が流れ込み、
睡蓮が浮かび、錦鯉が泳ぐ風景が、
いつしかモネの「睡蓮」を思わせると話題になりました。

実際に訪れて、最初に驚いたのは水の透明さでした。
水面を見ているはずなのに、
その下にある水草や池の底までが見えている。

そこを赤や白の錦鯉がゆっくり横切っていくと、
水の中を泳いでいるというより、
景色の中を漂っているようにも見えます。

写真を撮りながら面白かったのは、
少し立つ位置を変えるだけで池の表情が変わること。

緑を映した水。
深い青を映した水。
古い木橋と睡蓮。
そして、その間を行き交う鯉たち。

華やかな絶景というより、
じっと眺めているうちに美しさが見えてくる場所でした。

8月の暑い一日。

この日はここから、
岐阜と滋賀を巡る長い一日が始まります。

まずは、森の中の小さな池から。
静かな夏の朝を、
一枚ずつ写真に残しました。

2026.8.1
岐阜県関市 板取

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