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2026年7月28日 (火)

香川めぐり 豊島美術館へ ― 風景に寄り添う建築

豊島美術館へ ― 風景に寄り添う建築

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港に着くと、瀬戸内の時間がゆっくり流れ始めました。
ここから向かうのは、一度は訪れたかった豊島美術館です。

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海へ向かって真っすぐ伸びる坂道。
期待が少しずつ大きくなっていく、この道も旅の一部でした。

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木々の間から、静かに姿を現した白いドーム。
建築というより、大地が少しだけ膨らんだようにも見えました。

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瀬戸内海と棚田が一枚の風景になる場所。
建物は、この景色の中に溶け込むように存在しています。

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離れて眺めるほど、その存在は控えめ。
自己主張するのではなく、風景の一部としてそこにありました。

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近づくと、大きなコンクリートの塊ではなく、
やわらかな一滴の水のような形に見えてきます。

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柱も梁も感じさせない、なめらかな曲面。
シンプルなのに、ずっと眺めていたくなる造形でした。

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横から見ると、建物というより丘のよう。
人工物なのに、時間とともに自然へ還っていくような印象を受けました。

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森の小径を歩きながら、豊島で過ごした静かな時間を思い返しました。
この一日は、瀬戸内の風景とともに、心にそっと残っていきます。

・・・

豊島美術館は、「建築を見る場所」ではありませんでした。

建築家・西沢立衛さんとアーティスト・内藤礼さんが生み出したこの場所は、

風や光、水、鳥の声までも作品の一部として受け入れています。

柱のない薄いコンクリートシェルには二つの大きな開口があり、

空や風景とゆるやかにつながる空間が広がっています。

外から眺めれば、建物は大地にそっと置かれた一滴の水のようです。

近づいても威圧感はなく、むしろ風景の中へ静かに溶け込んでいます。

写真では内部をお伝えできませんが、だからこそ外観や周囲の風景を丁寧に切り取りました。

建築そのものだけではなく、港から続く道や瀬戸内海の眺めも、

この美術館を形づくる大切な要素だと感じたからです。

瀬戸内を巡る旅の中で、最も静かで、最も豊かな時間でした。

建築は人を驚かせるためだけではなく、自然と向き合うきっかけにもなる。

そのことを改めて教えてくれた場所です。

📍香川県・豊島美術館
📷 FUJIFILM X-T5 & iphone17pro
🐈2026/07/25

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