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2026年7月29日 (水)

香川めぐり 静かな建築をたどる旅|谷口吉生のMIMOCAへ

香川めぐり 静かな建築をたどる旅|谷口吉生のMIMOCAへ

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建物の足元から見上げると、直線的な壁と柔らかな円筒が空を切り取ります。
谷口吉生らしい、静かで端正な構成に最初から惹かれました。

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二本の円筒が空へ伸び、その向こうには夏らしい雲。
建築そのものは静かなのに、空が加わることで景色が生き生きと動き始めます。

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抑えられた色彩の建築の中で、鮮やかな黄色が目を引きます。
猪熊弦一郎の自由な線と色が、端正な空間に楽しさを添えていました。

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大きな黒い壁の角に、控えめに掲げられたMIMOCAの文字。
余計なものを加えず、輪郭と陰影だけで建築を印象づける美しさがあります。

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少し離れて眺めると、美術館全体の構成が見えてきます。
大きな箱のような正面と、その奥に連なるヴォリューム。街との距離感も興味深いところです。

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正面から見ると、巨大なフレームの中に猪熊弦一郎の壁画や作品が収められています。
建築そのものが、一枚の大きな額縁のようにも見えました。

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何気ない外部階段も、谷口建築の中では直線と影が重なる美しい構図に。
機能のためのものが、建築を形づくる一部として静かに存在しています。

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壁いっぱいに描かれた軽やかな線と、中央に置かれた力強い黒のオブジェ。
谷口吉生の静かな建築と猪熊弦一郎の世界が重なります。

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馬や動物、人のような姿が、白い壁の上を自由に歩いているようです。
端正な建築の中に、どこかユーモラスで温かな時間が流れていました。

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円筒、壁、渡り廊下、そしてその奥へ続く階段。
今回はここから先へ進めませんでした。改修を終えた頃、今度はこの建築の内部をゆっくり歩いてみたいと思います。

・・・

MIMOCAをあとにして

今回訪れた丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、MIMOCA。
残念ながら改修工事のため休館中で、館内に入ることはできませんでした。

それでも建物のまわりを歩きながらカメラを向けていると、
谷口吉生さんの建築らしさを随所に感じることができました。

大きく切り取られた四角いフレーム、空へ伸びる円筒、まっすぐに引かれた線。
そして、その静かな建築の中に置かれた猪熊弦一郎の自由な線と鮮やかな色。
端正な建築と伸びやかなアートが、不思議なほど自然に同じ風景の中に収まっていました。

最近訪れた豊田市美術館、京都国立博物館 平成知新館、鈴木大拙館。
振り返れば、谷口吉生さんの建築を続けて見ています。

どの建物にも感じるのは、建築そのものを強く主張するのではなく、
光や水、空、庭、そしてそこに置かれる作品を美しく見せるための静かな佇まいです。

一見するとシンプルなのに、歩く場所や見る角度によって、風景が少しずつ変わっていく。
その余白のつくり方に、いつも惹かれます。

今回は、その空間の入口まで。

改修を終えたMIMOCAを再び訪れるときには、
この階段の先へ進み、外から眺めていた建築を今度は内側から感じてみたいと思います。

見られなかった景色を残しておくのも、旅の楽しみのひとつ。
また丸亀を訪れる理由が、ひとつ増えました。

今回の休館は、2026年6月29日から2027年3月31日までの予定。

📍香川県・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 MIMOCA
📷 FUJIFILM X-T5 & iphone17pro
🐈2026/07/26

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